学長と受講生のやりとりは、一見その方だけの質問に思えるかもしれませんが、実は毎回、聞いている全員にとっても非常に貴重な学びとなり、質疑応答だけで意識の次元が上がります。
先日も、真我のカウンセリングについての質問がありました。その一部をお伝えします。
質問者:カウンセリングをしていると、その人の意見とは違う自分の意見が自分の中で出てきます。
ただ聞いているだけで良いのでしょうか?自分の意見も伝えたくなります。これは間違っていますか?
学長:何かの会議で意見が対立し、意見を戦っているわけではなくカウンセリングをしていますから、カウンセリングというのはその人の心を救うことなのです。
反対の意見を言うことではないのです。
むしろ相手のことをわかってあげること。
わかってあげると言うのは、おおむ返しをしてあげること。『今こういうふにおっしゃいましたね』と。
でもその奥に、心配していると言うことは愛していると言うことですから、「それだけ皆んなことを心配されているのですね。愛していらっしゃるのですね」といえば、
ほとんどの人が、『そうそう』って。
心配をしているから逆のことを言ってしまうわけです。
とにかく、その人のお話を、たとえ反対意見が自分の中から出てきてもスーッと流して、「そのように思ってらっしゃるのですね」と、おうむ返しをしてあげるのです。
『すごく愛のある方ですね』と、心をスッとさせることなのです。
どっちが正しいか戦うことじゃないのです。
勝った負けたではないのです。
相手を勝たせることなのです。その学びだと思ってください。